小説家になろうにおける収益化と一強状態の解消方法

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小説を書く

なろうは収益化できない

今回は小説の収益化についての話。……といっても「小説家になろう」というサイトについて。最近では小説投稿サイトは投稿した小説の閲覧数に応じてインセンティブという形で作家にお金を還元する流れが続いております。

小説投稿サイトを巡る覇権争いは小説家になろうの独走状態がいまだに続いていますが、実はなろうではこのようなインセンティブの手当はありません。それなのに、人はなぜなろうで小説を書き続けるのか……

もちろん、今の時代なら、なろうで人気を獲得し、書籍化、漫画化を狙うことで収益を獲得することも可能です。この手の市場で有名なのがebookjapanなのですが、paypay普及により購入がしやすくなりなろう系漫画、ラノベには追い風が吹いていたりします。……が、裏を返すとそこまでのレベルでなければ小説には一円も入ってこないわけです。

<参考>

なぜなろうで人は小説を書き続けるのか

多少の金銭程度では埋められないスケールメリット

なろうのアクセス数は月間でなんと20億以上相当のアクセスあります。対して競合するカクヨム、エブリスタ、アルファポリスなどの他社サービスではせいぜい2~5億程度のアクセス数しかありません。この差は歴然としていて、単純に読者の人数が10倍離れてしまいます。小説は見てもらってなんぼのコンテンツなのでお金云々以上に苦しいものなのではないかと思います。

他社のインセンティブの低さ

もう一つ、考えなくてはいけないのは他社のインセンティブの低さにあります。先ほど言ったように、他社ではインセンティブを使った作家集めをしているものの、そもそもの閲覧数が伸びないので作家に十分な報酬を渡すことができないという問題を抱えています。そうなると最低換金額をクリアできない中堅以下の作家は去ることにつながり、大手であればコミカライズ等が容易に狙えるなろうに移ってしまうということです。

収益化をしたい小説家がしなければいけないこと

重複投稿を利用

収益化をしたいのであれば、複数のサイトで重複投稿を行うことです。重複投稿とは、いくつかの小説サイトで同じ小説を投稿することで、これは小説家になろうや他の小説投稿サイトでも認められているものです。ですから、例えばなろうに小説を投稿する際にアルファポリスで小説を投稿し、アルファポリスとなろうで投稿日時に差をつけておけば早く続きが見たいといった読者をアルファポリスに誘導することができます。

pixiv fanboxの利用

これはR-18作品を扱っている方に有効な方法です。イラストを投稿するサイトとして有名なfanboxですが、実は小説も行けます。しかも結構潜在ユーザーが多いのか、数十人レベルの登録なら狙えてしまうこともあります。ノクターンノベルスに投稿している作品があるのであれば、その加筆版をfanboxに投稿するということもありかもしれません。

なろう一強状態を崩すには?

もう少し視野を広げて考えます。このような一強状態をどのようにして崩せばいいのでしょうか?

個人的には以下の要素をおさえとくいいのかなと思いました。

二次創作小説の投稿サイトの不足

これはだいぶグレーというか、管理が大変なことかもしれないのですが、このようななろう一強状態を崩す特効薬としては二次創作小説界隈を狙うのがいいと思います。現状、二次創作小説の投稿先として名を挙げているサイトはpixivしかありません。しかし、そのpixivでもメインとなるのはイラストによるものなので、小説分野での洗練度はかなり低いです。

ですので、UIが優秀なサイトがあった場合、pixivからシェアを奪える可能性が高いと思います。もちろん、二次創作をよく思わないコンテンツ等の取り締まりはする必要がありますが効果は高いと思います。

r-18作品におけるインセンティブ

現状、小説投稿サイトではR-18系小説への風当たりが厳しい傾向があります。これはGoogleAdsenseの規制によるものですが、昨今の漫画広告等を見ていると、R-18コンテンツが与える購買力への刺激は強いものであると考えられます。また、R-18作品は単純にアクセス数がかなり集まりますから広告の選定さえきっちり行っておけば運営会社もマネタイズが容易なのではと思います。R-18小説の待遇をよくしてあげる(インセンティブ等)とサイトは大きく成長するのかもしれません。

終わりに

現状では小説家になろうでは閲覧数に比例したインセンティブを獲得することはできず、Youtubeやニコニコ動画といったサービスのようにはいきません。カクヨムやアルファポリス等、インセンティブが保証されているサイトがより成長し、なろうの一強状態を脅かせる存在になることで、より小説作者の頑張りが反映されるようになればいいなと思います。

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