X to earnの代表例となったビジネス”STEPN”
みなさんはSTEPNというものを聞いたことがあるでしょうか?STEPN(ステップン)とはブロックチェーンを利用したNFTゲームであり、SOLを使ってゲーム内のNFTである靴スニーカーを買うと、移動するだけでゲーム内通貨として使えるGSTやGMTが貯まっていきます。
これらの通貨を使ってSOLを稼いでいき日本円に交換していくのです。
STEPN
基本的にはSTEPNは靴を購入して歩くだけでお金が手に入るという広告文句を周知させることで新しく靴を買いたい!という人間を誘い、その人らの購入資金により運営を行っていくというのが基本的なマネタイズ方法になります。
と、ここまで聞いた人は当然このような疑問を感じざるおえないでしょう?
新規に靴を買う人が少なくなったらどうなるの?
そうなんです。このサービスは基本的に新規参入者の資金が収入源なので、勢いが頭打ちになるとどうしようもないんですね。そこで運営がどうするかなんですけど、ゲーム内通貨の価値を下げるのです。
はい、これで大損抱えて泣き寝入りする人が大量に増えるというわけです。
STEPNも例には漏れず、2022年の5月ごろ、ゲーム内通貨及び靴の値段が大暴落し、多くの人を苦しめることになってしまいました
NFTサービスの問題点
このようなNFTを使ったサービスは、お小遣い稼ぎで一般的なポイントサイト等と比較すると大きな欠点があります。それは、稼げないどころか、赤字になってしまう可能性があることです。
数円、数十円のタスクをコツコツ増やすのは、リターンがしょぼいというデメリットはありますが、絶対に赤字にはなりません(意識が高い人にとっては時間を奪われるという意味では赤字かもですが……)
一方でNFTゲームは、初めに数万~数十万の初期投資をしなければいけません。このNFTの価値が今後どうなるかで自分の将来的な得失が決まります。
STEPNの例だと、3月までに始めた人は得をして、それ以降に始めた人は大損をするという形になっています。STEPNで稼げた人の開始日をよく観察すると、見えてくるものが多いです。
STEPNに肯定的な記事は現在も数多く出てきますが、その多くは暴落直前の4月に執筆されたもの。そのブログ記事をみて実際にサービスを始めてしまった人の結末は考えたくないですね……
このようなコンテンツを表す言葉に「ポンジスキーム」というものがあります。
ポンジ・スキーム……表向きは高配当の利回りを実現する投資法と言いながら、実際は出資者から集めた資金を配当金に充てる詐欺のこと
NFTゲームには多かれ少なかれこのようなポンジスキーム的要素が含まれています。STEPNでいうと、資金源を新規参入者が靴を購入するのに支払う代金にしているところとかですね。
今はSTEPNを始める時ではないが……
2022年7月現在、STEPN関連通貨の価格は下げ切っている状態ですが、今は靴を買う時ではないと自分は見ています。むしろ、靴を買うべきタイミングは来ないかもしれません。理由は次のアップデートがあるからです。
9月実装のレンタル機能
実はSTEPNは暴落による新規参入者の減少を食い止めるためある秘策を打ち出しています。それは靴のレンタル機能です。
これは、すでに多数の靴を所有しているプレイヤーから靴を借りて歩くことでゲーム内通貨を稼ぐことができ、それを用いてお金を支払わなくても靴を買うことができるのです。
このような仕組みは大手NFTゲームのAxie Infinityが採用しているシステムで、この界隈だと一般的です。
イメージとしては社会の授業で習う、地主と小作農の関係の関係と近いと思います。地主が持っているリソース(土地)を貸し出して、小作農が実際の労働を行うという……
こう書いてしまうと利用されてる感がマシマシでいやかもですが、STEPNのようなコンテンツの仕組みを勉強できることはそれなりに価値があるので、僕はおすすめと思っています。
将来的な見通しは……
では、9月以降の見通しはどのようになるのでしょうか?F2Pの魔力は偉大なので、ユーザー数は急激に増えると思います。そして、スカラーシップを利用して靴の購入を試みるでしょう。
しかしながら、STEPNのシステムはあくまでも新規参入者が現金で靴を購入することが重要なので、運営としてお金が潤うことはない可能性が高いです。
結論としては、9月以降のSOL、GSTは今以上に価値が減少する可能性が高いとみています。
僕はお小遣い稼ぎの情報を集めているのでぶっちゃけた話ができちゃいますが、仮想通貨系の人だと多分正直に言ってくれないので気を付けてくださいね。
終わりに
色々不安のあるSTEPNですが、X to Earnビジネスの中では非常に優秀なのも事実です。とにかく、このようなコンテンツで稼ぎたいならアーリーアダプターになれるかどうかが最大のカギ。レンタル機能を使いながら勉強して将来の覇権サービスに備えてアンテナを張っておきましょう。
ちなみに、歩数計のポイントアプリも下の記事内で紹介しているので、よかったらついでにどうぞ。
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